つながるコラム「絆」 vol.98 江津市 ・ 佐々木真紀さん


GOGOファーム 佐々木真紀 さん
いわみ中央地区本部
両親の一言で就農を考えるように

GOGOファームの佐々木真紀さんはUターン就農者。生まれも育ちも江津市ですが、大学進学をきっかけに県外へ出て福岡県で就職し、家庭を持ちました。ある時、兼業農家をしていた両親の「もうやめたい」の一言から就農を検討するように。夫の純さんの後押しもあり、令和5年に夫婦でUターンしました。 「父が『米づくりは赤字』と言っていたこともあり、就農するなら別の作物への転換が現実的だと考えました」と佐々木さん。リサーチする中で出会ったのが、ハウスで栽培する菌床シイタケとキクラゲだったそうです。佐々木さんは「季節を問わず栽培でき、病気や虫の害によるリスクが低く、設備さえあれば失敗しにくい品目。『これならできる!』と思いました」と話します。
受け継いだ農地で新しい農業をスタート

江津市の担当職員とJAに相談し、実家の田んぼがあった場所にハウスを建設。佐々木さんは「栽培や出荷方法のアドバイスだけでなく、地元のスーパーに同行してもらうなど販売ルートの確保にも尽力いただきました」と当時を振り返ります。現在は、秋から翌春にかけて5,000菌床のシイタケを、夏は2,000菌床のキクラゲを栽培。生のものだけではなく、ハウス内の機械で乾燥させたものも出荷しています。

夫婦でリフレッシュしながらシイタケと向き合う

菌床に椎茸が発生すると、生育状態をよく確認し、大きくプリッとした形になった段階で収穫します。
発生が落ち着いたら汚れを取り除き、菌床をパックの中でひっくり返して浸水。異変を見落とさないように慎重に観察し、夫婦で1日中収穫と世話、乾燥、出荷作業をしています。
就農1年目は、シイタケのニーズがピークを迎える年末に期待通りの収穫量にならなかったといいます。「気温が高かったことも理由として考えられますが、浸水の作業に慣れていなかったことも大きいと思います」と佐々木さん。
大変だと感じることを聞いてみると、「とにかくずっと世話と収穫をしなければいけないため、休みがないこと!正月も元旦から収穫です」と話してくれました。また、菌床シイタケ栽培に欠かせない電気代が高くなっていて困っているそう。一方で、苦労を語りながらも、佐々木さんの表情は明るく晴れやかです。
忙しい毎日を送っていますが、時間をやりくりして朝市やイベントにも参加しているそうです。夫婦共通の趣味である卓球でリフレッシュも。
地域に愛される農園を目指して

これからの目標は、気軽に立ち寄ってもらえる農園にすること。敷地内には旦那さんが倉庫を改造した無人販売コーナーが設置され、オリジナルのエンブレムが入った手作りの看板も。出荷する商品にはオリジナルのキャラクターをあしらい、親しみやすくしています。「あのおいしくてかわいいパッケージのきのこ、あの農園で作っているんだって!」と地域の内外から人がやってくる。そんな場所になるのは、遠い未来ではないかもしれません。













